【パーキンソン病と便秘】
神戸の在宅治療院 訪問鍼灸たかです!
当院では、グループホームへの訪問も行っております。
本日はパーキンソン病の方の約8割にみられる便秘について。
◎パーキンソンと便秘の関係性
パーキンソン病は長い間、脳だけの病気だと考えられてきました。しかし最近の研究では、この病気が腸から始まる可能性も指摘されているのです。
パーキンソン病の人は運動が障害される以外に、さまざまな全身の症状が出現しますが、特に高い確率で起きるのが便秘です。パーキンソン病の方の運動障害が起きる前から便秘が多くの方に起きていることも報告されているようです。
α-シヌクレインという異常蛋白質がまず腸管を動かす神経に蓄積し便秘を引き起こした後に、さらに脳内に溜まりパーキンソン病を発症させるという仮説もあります。
まだまだわからないことも多いパーキンソン病ですが便秘を改善するために鍼灸治療は有効です。
◎天枢(胃経の経穴、大腸の募穴)
大腸の伝導、排泄機能が失調して起こる便秘の常用穴とされています。
臍の傍ら指3本の場所にあります。
パーキンソン症状の代表的な症状は運動機能の問題です。
これらは筋と神経の命令伝達がうまく行われないことによって起こります。
パーキンソン症状の進行を抑えるには、運動が不可欠であるとされていますが、筋と神経系の命令伝達系の働きが低下している状態では、運動する意欲も低下します。
当院では、これらの運動器系の諸問題を改善することによって、日常動作を行えるよう
鍼灸・マッサージ 機能訓練(ストレッチ)治療を進めていきます。
◆ 他院との違い
通常の施術にプラスして、転倒予防・姿勢維持のために重点的に行っている事
① 足関節・足指の可動
足関節・足指の可動が狭くなりすり足歩行になっているケースが多く、立位不安定を防ぐために、施術ではしっかりと足関節・足指を動かし足を上げて歩くイメージを持ちやすくします
② 肩甲骨や背部・股関節など体幹を重視したストレッチ
(体幹の緊張がとにかく強い)
猫背がきつくなる円背と呼ばれる姿勢異常に移行するのを防ぐため
座位や仰向けで、患者さまは施術者に身を任せる形で極力脱力した体制で筋肉のこわばりに対してストレッチや可動域訓練を行います。
手足だけの鍼灸マッサージ施術は多いですが
当院では体幹の緊張を取っていくことが転倒予防の観点からは大事だと考えています。
③ 手引き歩行など歩行チェック
(足を上げる。すり足、すくみ足の修正)
患者さま自身が、歩きたいと思う意志に反して足がすくんで前に出ないなど
歩行の掛け声や対象に向かって足を出す練習などを行うことによりセルフイメージを高めることができます。
進行を抑えるためには「動かす」ということを続けることが大事だと考えます。
◆ 最後に
当院では施術前に患者様の
血圧・体温・動脈血酸素飽和度(SpO2)測定を行います。
日頃の些細な体調変化を見逃さないよう、違和感のある際には体調・訪問時の報告を迅速に行うように心がけております。
■当院では女性スタッフを担当にすることが可能です。
ご要望がございましたらご遠慮なくお申し付けくださいね
当院の施術者は
全員、国家資格保有の鍼灸師です*
当院は神戸の鍼灸院です
*鍼灸施術
*機能訓練等、徒手施術
を行っています。
筋拘縮を鍼灸で取り除きつつ
手技により血流をよくすることで
筋肉の緊張緩和を促すなど
患者さまのコンディションに応じて機能訓練も行っています。
鍼灸治療はWHOの治療効果が認められた治療法です。
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